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世界の名門ボーディングスクール10選【2026】

海外のボーディングスクールを検討するとき、真っ先に思い浮かぶのは、学校の名声や有名大学への進学実績ではないでしょうか。もっとも、お子さまの未来を本当に思うなら、その先まで見渡しておきたいもの。入学後に何を学び、どのように暮らし、卒業後にどのような道が開けるのか。そこまで確かめてこそ、学校選びは確かなものになります。

本記事では、英国・米国・スイス・シンガポールの10校を、公式資料に基づいてご紹介します。教育課程、寮生活、進路支援。それぞれの違いを丁寧に見比べながら、お子さまにふさわしい一校を探していきましょう。

※各校の公式資料をもとに、教育課程・寮生活・進路支援の特色から10校を選定しました。掲載順は順位を示すものではありません。

ボーディングスクールの寮生活と通学制の違いについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。詳しくはこちら:ボーディングスクールとは?通学制との生活上の違い

ボーディングスクール10校の比較

表の教育課程は、主に大学進学前の段階を示したものです。A-Levelは、選んだ科目を深く掘り下げる課程で、通常は3科目程度を履修します。IBディプロマは、六つの教科グループから科目を選び、「知の理論(TOK)」「課題論文(EE)」「創造性・活動・奉仕(CAS)」という三つの必修要件にも取り組む仕組みです。ExeterとAndoverは、各校が定める独自の卒業要件に沿って学びます。

学校名国男女区分教育課程
Eton College英国男子A-Level
Winchester College英国下記参照※1A-Level
Harrow School英国男子A-Level
Sevenoaks School英国共学IBディプロマ
Phillips Exeter Academy米国共学学校独自の課程
Phillips Academy Andover米国共学学校独自の課程
The Lawrenceville School米国共学—
Institut Le Roseyスイス共学(寮は男女別)IB/仏バカロレア
Aiglon Collegeスイス共学(ハウスは男女別)IBディプロマなど
UWCSEAシンガポール共学IBディプロマ

※1 Winchesterは13歳での入学段階では男子が対象で、Sixth Formは男女が対象です。Sixth Formでは通学・寮の両方を選べ、2026年9月から女子の寮生も迎えています。寮の募集条件は入学年度によって変わるため、各校の最新の案内をご確認ください。※2 本記事に掲載している各校の進学実績は公式資料に基づくものですが、学校により開示期間(単年〜複数年累計)や集計対象年度が異なります。単純な年間実績数値の比較ではない点にご留意ください。※3 表の「—」は、参照した公式ページで確認できなかった項目です。

ボーディングスクールに入れる年齢や休暇中の滞在については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。【ボーディングスクールは何歳から入れる?寮と休暇中の滞在条件】

英国のボーディングスクール4校

1 Eton College

イートン・カレッジは、13〜18歳の男子が学ぶボーディングスクールで、大学進学前にはA-Levelを履修します。試験の結果だけでなく、自ら学ぶ習慣や知的好奇心も大切にしている点が特徴です。入学選考では、学力や可能性に加え、本人が寮での生活で幸せに過ごせるかどうかが見られます。

進路支援は英国にとどまらず、米国やその他の国への出願にも及びます。過去の進学先には、イタリアのボッコーニ大学や香港大学なども紹介されています。得意な科目を深めつつ、学校生活にも積極的に関わっていきたいお子さまなら、有力な候補となるでしょう。あわせて、寮での暮らしそのものをお子さま自身が望んでいるかどうかも、ご家庭で確認しておくと安心です。

2 Winchester College

ウィンチェスター・カレッジの学びを語るうえで欠かせないのが、A-Levelに加えて設けられた「Div」です。文化や哲学などを扱い、教科の枠を超えて考える授業になっています。寮生活を重視する学校で、Sixth Formでは通学も選べます。2026年9月からは、Sixth Formに女子の寮生も加わりました。新しい女子寮「St Cross」については、2026年9月29日付の公式ニュースレターに、正式な開設を祝ったことが記されています。

2025年の進路紹介には、ハーバード大学で経済学、ケンブリッジ大学で古典学を学ぶ生徒の例が見られます。進路部門は、将来の職業を考える機会や卒業生との交流も後押ししています。一つの問いをとことん掘り下げることを好むお子さまにとって、授業での学びは、将来の進路とどのように結びつくのか思い描きながら、ご覧いただきたい学校です。

3 Harrow School

ハロウ・スクールは、13〜18歳の男子が学ぶボーディングスクールで、生徒は12あるハウスのいずれかで暮らします。A-Levelに加え、大学の授業に近い選択講座(Electives)や、討論、研究、講演会なども含む発展的な学びに取り組めます。それぞれのハウスには個性があり、専任のスタッフが生徒を支えます。

公式の大学進路案内には、英国と海外への進学準備が紹介されています。将来の職業を考える担当者も相談に加わり、大学で何を学び、その先にどのような道を描くかを、あわせて考える仕組みです。進路の相談には、英国の大学を担当する教員、米国・カナダの大学出願を担当するディレクター、キャリア担当の責任者など、複数の担当者が関わります。

4 Sevenoaks School

セブンオークス・スクールは、通学生と寮生がともに学ぶ共学校です。Sixth Formでは、生徒全員がIBディプロマを履修します。暮らしを支える体制も整っており、ヘルスセンターは通学生・寮生に24時間のケアを提供すると案内されています。

2025年の進学先資料には、ケンブリッジ大学で医学や経済学、ダラム大学で工学や法律を学ぶ例が挙がっています。複数の関心を育みながら、大学での専攻をじっくり見定めたいお子さまには、心強い選択肢となるでしょう。幅広い科目や課題に取り組む学び方が、本人の関心に合っているかどうかも、あわせてご検討ください。

米国のボーディングスクール3校

5 Phillips Exeter Academy

フィリップス・エクセター・アカデミーを象徴するのは、「Harkness(ハークネス)」と呼ばれる対話型の授業です。生徒と教師が楕円形のテーブルを囲み、意見を交わしながら学びを深めます。自分の考えを述べるだけでなく、相手の言葉に耳を傾け、考えを組み立て直す姿勢が重んじられます。

学校独自の卒業要件に沿って学び、寮生活や学習を支える仕組みも整っています。公式の2024〜2026年の進学先には、ハーバード大学、MIT、プリンストン大学などが名を連ねます。対話を通じて理解を深めることを好むお子さまなら、この授業の進め方はよく合うかもしれません。英語で読み、根拠を示して話すことが大切になってくるでしょう。

6 Phillips Academy Andover

フィリップス・アカデミー・アンドーバーは、学校独自の課程で学ぶ共学校です。人文、科学、数学、言語、芸術など、幅広い授業の中から学びを選べます。寮生は、日々の生活を支えるハウスカウンセラー、学習面などを助言するアドバイザー、そしてクラスター・ディーンの三者から成る支援チームに見守られます。生活と学習の両面で、連携して支える体制が整っているのも安心材料です。

2025年卒業生の進学先には、ハーバード大学、スタンフォード大学、MITに加え、香港大学や東京大学の名も掲載されています。進みたい方向がまだ定まらないお子さまは、多彩な授業を通じて関心を探っていけるでしょう。学校のある国にとらわれず、卒業後はどこで何を学びたいのか。そんな問いを広げてくれる進学先です。

7 The Lawrenceville School

ローレンスビル・スクールは、米国ニュージャージー州(New Jersey)にある共学校で、寮生と通学生がともに学びます。生徒は全員がいずれかのハウスに所属し、授業ではハークネス方式(対話型の授業)を重ねます。安心して支えられていると感じられる環境や、親切さと敬意を大切にしています。教職員は、授業や運動、相談など、さまざまな場面で生徒と関わります。

大学進路相談も、教室でのハークネス方式の学びの延長として位置づけられています。公式の大学進路相談ページには、「過去5年間」の進学実績として、ハーバード大学やバブソン・カレッジなどが掲載されています。授業では対話を重ね、暮らしの場であるハウスにも所属する。学びと生活が結びついたこの環境が、お子さまに合うかどうかは、学校選びの大切な判断軸となります。

スイスのボーディングスクール2校

8 Institut Le Rosey

ル・ロゼは、生徒全員が寮で暮らすスイスの学校です。英語とフランス語の学びを軸に、大学進学前にはIBまたはフランスのバカロレアを選べます。キャンパスは、スイスのロール(Rolle)と、冬季を過ごすグシュタード(Gstaad)の2か所。学業、芸術、スポーツなど、多彩な活動に打ち込めます。

大学進路支援では、生徒一人ひとりに担当カウンセラーがつき、大学選びから出願書類の準備までを支えます。2019〜2025年の実際の進学先には、オックスフォード大学、ボッコーニ大学、スイスのローザンヌ(Lausanne)のEHL、パーソンズなどが挙がっています。研究、ビジネス、ホスピタリティ、芸術と、進学先から浮かぶ分野はまことに多彩です。英語圏にとどまらず、異なる言語や文化のなかでの将来も視野に入れたいご家庭は、一度じっくり目を向けてみてはいかがでしょうか。

9 Aiglon College

エイグロン・カレッジは、スイスの山岳環境に校舎を構える学校です。IBディプロマなどの課程で学ぶほか、継続的な山岳遠征も教育に取り入れています。ハウスでの生活を支える体制には、カウンセリングを含む支援も備わっています。自然のなかでの活動を、お子さま自身が心から望んでいるかどうかも、ご家庭でゆっくりお話し合いください。

進路部門では、IBの科目選択、職業について調べること、大学選び、出願を、個別に支援しています。公式の卒業生紹介には、スタンフォード大学で学び、アフリカで教育・自然保護の支援活動に取り組む人物も登場します。あくまで一人の卒業生の例ですが、学校での経験が、その先の社会との関わりへどうつながっていくのかを思い描く助けになるでしょう。

シンガポールのボーディングスクール

10 UWC South East Asia

UWCSEAは、シンガポールのドーバー(Dover)とイースト(East)にキャンパスを持つ学校です。どちらのキャンパスにも寮があり、大学進学前にはIBディプロマを学べます。学業に加え、社会貢献と野外教育にも力を入れています。社会貢献は「カレッジ内」「シンガポール」「世界」の3分野で取り組みます。野外教育では、Grade 9か10のあいだに少なくとも1回の遠征があり、行き先にはインド、インドネシア、タイ、日本などが挙がっています。

大学進路支援では、IBの科目選択から各国への出願まで相談できます。イースト(East)の2020〜2023年卒業生の進学先資料には、シンガポール国立大学や上智大学などが掲載されています。

なお、UWCSEAは2027年8月からGrade 8の寮受け入れを終了すると案内しています。2027年8月入学以降をご検討の場合は、寮の対象学年(Grade 9以上)をご確認ください。

お子さまの未来から学校を選ぶ

専門科目を深める学び、対話を重ねる授業、多言語の環境、自然や社会のなかでの活動。10校を並べてみると、学校ごとの教育の違いが、おのずと浮かび上がってきます。では、その環境で、お子さま自身は何に取り組んでみたいのでしょうか。

大学名とあわせて専攻や進路支援にも目を向けると、学校での経験が卒業後へどうつながるのか、より具体的に思い描けるようになります。保護者さまの期待とお子さまの関心を丁寧にすり合わせ、学び方と暮らし方の両面から、候補校を絞り込んでまいりましょう。

お子さまに、将来どのような選択肢を持っていてほしいとお考えでしょうか。Lienとともに、ご家庭の願いとお子さまの関心を出発点に、その未来へとつながる留学を考えてみませんか。学校での学びから大学・専攻、その先の仕事や生き方までを見据え、ご家庭ごとの教育戦略をともに描いてまいります。

ボーディングスクールの手順や試験・面接については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。【ボーディングスクールの出願手順|試験・面接まで】

参考・確認先(公式情報)

各校および関連機関の公式資料。照合日:2026年10月5日。進学実績の対象年度・期間は、各資料に記載されたものです。

Eton College

参考内容:入学対象・教育課程・卒業後の進路・A-Levelの試験結果

Entry to Eton / The Academic Curriculum / After Eton / Exam Results

Winchester College

参考内容:教育課程・寮生活・Sixth Formの通学と寮の選択肢・女子寮・卒業後の進路・2026年9月の女子寮開設

Curriculum / Sixth Form Girls Boarding / Exam Results & Futures / Winchester Weekly – 29 September 2026 / Full Boarding & Houses/Sixth Form(Day & Boarding)/13+ Entry

Harrow School

参考内容:入学対象・教育課程・発展的な学び・寮生活・大学への進学準備

Admissions / The Curriculum / Boarding / University Destinations / The Super-Curriculum

Sevenoaks School

参考内容:IBの教育課程・共学・通学生と寮生・生活支援・2025年の進学先と専攻

The IB at Sevenoaks / The Pastoral Team / University Destinations 2025 / At a glance

Phillips Exeter Academy

参考内容:共学・対話型授業・授業科目と卒業要件・寮生活・学習支援・大学進路相談・2024〜2026年の進学先

Harkness / Academic Support / College Counseling / College Matriculation / Courses of Instruction 2025-26 / Dorm Life / About

Phillips Academy Andover

参考内容:授業科目・共学・寮生活・寮生の生活と学習の支援体制・2025年卒業生の進学先

Course of Study / School Profile 2025–2026 / Safety and Support

The Lawrenceville School

参考内容:学校概要・共学・授業・学校生活・大学進路相談ページの過去5年間の進学実績(集計の開始年・終了年は非明記)

About Us / Academics / Student Life / College Counseling

Institut Le Rosey

参考内容:学校の特色・授業の共学・男女別キャンパス・寮生活・大学進学前の教育課程・大学進路支援・2019〜2025年の進学先

The Seniors / University Guidance(University & College Destinations 2019–2025を掲載) / School Approach & Culture / A 100% Boarding School / Lake Geneva Campus

Aiglon College

参考内容:教育課程・山岳遠征・男女別ハウス・学校生活・安全と心身の支援・大学進路支援・卒業生の紹介

Learning / Expeditions / Student Life / Safeguarding & Wellbeing / University Advising / Our Alumni / The Houses

UWC South East Asia

参考内容:高校課程とIBディプロマ・大学進路支援・男女別の寮・両キャンパスの寮・寮の対象学年変更・イーストの2026/2027年版学校紹介資料に掲載された2024〜2026年卒業生の進学先

High School Overview / University Advising / East Campus Boarding / East Profile 2026/2027 / Boarding Applications / Boarding life

文部科学省

参考内容:IBディプロマの六つの教科グループと三つの必修要件

国際バカロレアの大学入試における活用について

英国教育省(Skills for Careers)

参考内容:A-Levelの概要

A levels

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